首取り様1
まるで遺跡を発掘しているような感じだ。


そしてどうにか掘り出した骨をまた大輔の上着にくるんだ。


「これで2つ目」


地蔵の前にガイコツを置く。


太陽は少し傾きかけていて、山や林の中での作業は難しく鳴り始めている。


「私の頭はどこにあったの?」


早足で前を歩く慎也に聞く。


「森の近くだ」


その答えに佳奈はグッと息を飲み込んだ。


こんな時間から森の周辺や、森の中を調べることになるなんて……。


今日中にもう1つのガイコツを探し出すことができるのか、不安が胸に膨らんでいく。


そんな不安を察知したように慎也が振り向いた。


そしてニカッと無邪気な笑顔を浮かべる。


「心配すんな。ぜったいに見つけるから」


なんの根拠もない言葉だったけれど、佳奈はその言葉に救われてようやく微笑むことができたのだった。
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