首取り様1
だけど胸の中の違和感はさっきまでよりも鮮明に聞こえてきていた。


3つ見つけたガイコツ。


だけど地蔵の数は5体。


数が合わないことがこんなに気になるなんて考えてもいなかった。


「そうだよね。大丈夫だよね」


美樹が布団の中で微かに震えている。


元気づけようと思ったとき、佳奈のスマホが震えた。


画面を確認すると慎也からメッセージが届いていた。


同じ家の中にいるのだから直接部屋までくればいいのにと思ったが、きっと女子2人に遠慮したのだろうと思い直した。


「ごめん、ちょっと行ってくるね」


スマホを片手に立ち上がると、それだけで理解したように2人は微笑んだ。


部屋を出て庭へ向かうと月明かりに照らされる慎也の姿があった。


いつもツンツンに立てている髪の毛は、お風呂に入ってから下を向いている。


以外とツヤツヤとしたキレイな髪の毛をしているんだ。


佳奈はしばらく庭の影から慎也の様子を見つめていた。
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