首取り様1
☆☆☆

その夜、5人が夢を見た。


それは歪んだ家の出てくる夢だった。


その家が目の前に現れた瞬間、佳奈は足元から崩れ落ちていきそうな感覚に陥った。


終わっていなかった。


まだ、続いていた。


現実世界で慎也が言ってくれた言葉が蘇ってくる。


『佳奈は俺が絶対に守る。だから、大丈夫』


その言葉がなかったら、夢の中でも動けずにいただろう。


佳奈はグッと両足に力を込めて足を前に進めた。


どうせこの先に行かないといけないことはわかっている。


歪む家の中に足を踏み入れると、重たい空気が体に絡みついてくる。


それを振り払おうと手を振り回してみても、空気はまるで底なし沼のように体を包み込んできて離れない。


佳奈は重たい空気に抵抗するのをやめて前へ進んだ。


キシム廊下をまっすぐに進み、目的の部屋の前に到着する。


ドアノブに手を触れた時心臓がドクンッと大きくはねた。


この先になにがあるのかすでに知っている。


仲間の誰かの首無し死体だ。
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