首取り様3
やっぱりそうなのだ。


イケニエになった子どもたちが戻ってきたんだ!


それからもイケニエに携わった人々が朝になって死んでいる事例が多く起こった。


それ以降どれだけ水不足が続こうが決してイケニエの儀式を行うことはなく、更に子どもたちの怨霊については広くたかり継がれる事になっていった。


『あの子たちはいつかこの街に復讐しに来る。この街を壊滅させにくる』


年老いて寝たきりになった長の妻は、死ぬ間際までそうつぶやいていたのだった。
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