首取り様3
☆☆☆

それから何時間が経過しただろうか?


体中に痛みを感じて目を開けると、外はまだ暗かった。


手足の自由がきかずに自分の体を確認してみると、ロープでグルグル巻にされていることがわかった。


佳奈だけじゃない。


春香も大輔も明宏も同じようにロープで巻かれて地面に転がされている。


バッドと猟銃でははやり分が悪すぎた。


どれだけ大輔が力の限りを尽くしても、猟銃を一発空に放たれた瞬間から勝敗はあったのだ。


それに智子たちは化け物を拘束して拷問を行うことを好んでいる。


そういう武器に関しても用意周到だった。


距離を詰められてスタンガンを押し付けられた佳奈はそのまま意識を失ってしまったのだった。


電圧はきっと最大にしてあったに違いない。
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