真面目な私は、チャラい彼に溺愛されてるみたいです。
―――― 1 ――――

これから同居?


今日の夜ご飯は何作ろうかな。
昨日の残り物あるし、それでいっか。



なんて考えながら一人で歩くいつもの帰り道。


私は、一人が好きだから学校には友達もいないし一緒に帰る人なんてもちろんいたことも無い。

いや、私にとってはその方が良いんだけど。


私は人と関わることが苦手だから。

正直、人と関わっていいことがあった、ということがない。
それより嫌な思い出の方が大きい。

なので、

極力人と関わるのを避けて生きよう。

と、幼いながら小学六年生の時に決心した私であったが、5年ぐらいたった今でもその心は曲がることなく、人を避けて生きていた。

これからも人と関わらずに生活できるはず、と思っていたのに……。


私の中にそんな決心をぶち壊す人が、今日現れた。
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