首取り様4
春香は両足をばたつかせて抵抗している。
顔は真っ青で、悲鳴を上げ続けていた。
それを見てまだ首が湿られていないことを悟った。
大輔はまた奥歯を噛み締めて立ち上がる。
「春香!」
両手で高く持ち上げられていても、地蔵は人間と同じくらいの身長だ。
大輔が手を伸ばせば十分に届く位置にある。
しかしその瞬間、地蔵が両手に力を込めた。
春香の悲鳴が途絶え、両目が大きく見開かれる。
大きく開いた口は閉まらずに、声にならない声をほとばしり続ける。
「春香!!!」
大輔が地蔵の両腕にすがりついた。
その腕も石のように固くて冷たい。
顔は真っ青で、悲鳴を上げ続けていた。
それを見てまだ首が湿られていないことを悟った。
大輔はまた奥歯を噛み締めて立ち上がる。
「春香!」
両手で高く持ち上げられていても、地蔵は人間と同じくらいの身長だ。
大輔が手を伸ばせば十分に届く位置にある。
しかしその瞬間、地蔵が両手に力を込めた。
春香の悲鳴が途絶え、両目が大きく見開かれる。
大きく開いた口は閉まらずに、声にならない声をほとばしり続ける。
「春香!!!」
大輔が地蔵の両腕にすがりついた。
その腕も石のように固くて冷たい。