首取り様4
間髪入れずに説明したのは春香だった。


春香の顔は真っ青になり、小さく震える両手をきつく握りしめている。


「復讐?」


柏木の表情が引き締まる。


「そうです。ご存知ですよね? あなたの先祖が首を取った子供たちのことです」


「ちょっと春香、落ち着いて」


佳奈は慌てて春香をたしなめる。


せっかくここまで来たのに、怒らせてしまっては意味がない。


不躾な質問に相手が不機嫌になってしまうことが怖かった。


しかし、柏木は怒っていなかった。


難しい表情をして他の4人を呼び寄せる。


「確かに俺たちの先祖はイケニエの首を取る仕事をしていた」


そう言われて佳奈は目を見開いて5人を見つめた。
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