首取り様4
猟銃を持っていた5人の中に柏木がいたことを幸運に感じていたが、この全員が首取りを行っていた子孫たちだったのだ。


「地蔵がホラースポットになってることは知っていますか?」


今度は明宏が声をかけた。


「あぁ。しかし不思議なことにあの地蔵が見えない連中もいるらしいな」


柏木の言葉に明宏は大きく、そして何度も頷いた。


そこまで知っているのなら話は早い。


「実は僕たちにはあの地蔵が見えたんです。その原因が三福寺のお守りです」


佳奈は明宏の説明に合わせてサイフからお守りを取り出した。


5人の大人たちは身を乗り出してそれを確認する。


「確かに、これは三福寺のお守りで間違いないな。これを持っていたことで、君たちが巻き込まれたということか」


4人は同時に頷いた。


普通の大人たちならとても信用してくれなさそうなことでも、この5人は黙って耳を傾けてくれる。


そこで佳奈たちは順序だてて地蔵を見た時のこと、夢の中で友人の首を取られたこと、そして現在に至るまでの経緯を説明した。

< 51 / 135 >

この作品をシェア

pagetop