一途な淫魔の執着愛〜俺はお前しか一生抱かない〜
けれどサンタのコスプレのお陰なのか? 例年より売れるペースが早く、小さな子どもなんかはサンタの格好をした二人を見て「可愛いサンタさんだ」なんて無邪気に喜んでくれるものだから、毒気を抜かれた気分だ。
(店長、あんなに嫌がってごめんなさい)
夕方とはいえ外はもうすっかり闇に包まれている。だが今日はクリスマス、街のイルミネーションの明るさが暗さを全く感じさせない。赤、黄、青、緑、白、キラキラ光る電飾たちは店の前を歩く人々の顔を明るく照らす。もちろん笑顔じゃない人だっている。そんな人達にこそシュガーベールのケーキを食べて笑顔になってほしい。「クリスマスケーキいかがですかー?」と大きな声を張り上げた。
時刻は夜の七時、あと十個のホールケーキが残っている。これが売り切れれば今日の仕事は無事に終わりだが、売れなければ売れるまで終わらない。いくらヒーターがあるとはいえ寒くて地獄のような時間だ。
「寒いっ! 早く終わりにしたい! もうイケメンも運命の出会いも何も無いじゃない。前を歩く幸せそうなカップル……滅亡してしまえばいい……」
「あ、綾乃……」
寒さで思考回路まで凍結されつつあるようだ。でも、言ってる気持はよく分かる。今日洸夜と会うはずなのだがいつも通りなんの連絡もない。日和は自分から連絡しようか悩み、一度はスマホを手に取ったが一旦止めた。
(仕事が終わってから連絡してみよう……)
(店長、あんなに嫌がってごめんなさい)
夕方とはいえ外はもうすっかり闇に包まれている。だが今日はクリスマス、街のイルミネーションの明るさが暗さを全く感じさせない。赤、黄、青、緑、白、キラキラ光る電飾たちは店の前を歩く人々の顔を明るく照らす。もちろん笑顔じゃない人だっている。そんな人達にこそシュガーベールのケーキを食べて笑顔になってほしい。「クリスマスケーキいかがですかー?」と大きな声を張り上げた。
時刻は夜の七時、あと十個のホールケーキが残っている。これが売り切れれば今日の仕事は無事に終わりだが、売れなければ売れるまで終わらない。いくらヒーターがあるとはいえ寒くて地獄のような時間だ。
「寒いっ! 早く終わりにしたい! もうイケメンも運命の出会いも何も無いじゃない。前を歩く幸せそうなカップル……滅亡してしまえばいい……」
「あ、綾乃……」
寒さで思考回路まで凍結されつつあるようだ。でも、言ってる気持はよく分かる。今日洸夜と会うはずなのだがいつも通りなんの連絡もない。日和は自分から連絡しようか悩み、一度はスマホを手に取ったが一旦止めた。
(仕事が終わってから連絡してみよう……)