一途な淫魔の執着愛〜俺はお前しか一生抱かない〜

 穏やかな夜の風が身体に纏わりついて本当に寒い。身体を小さく丸めて両手で自分の身体を擦っていると「日和さんっ!」と、イルミネーションにも負けないくらいのキラキラ笑顔の悠夜が手を振りながら近づいてくる。条件反射か、日和の身体はほんの少しだけビクリと強張ってしまった。あの日以来悠夜には初めて会う。


「あ、爽やかイケメンじゃない」


 あの日の出来事を綾乃は知らない。言えるわけがなかった。でも何かを察してくれたのか何日経っても綾乃はいつものように何があったのよ〜、とは聞いてこなかった。
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