一途な淫魔の執着愛〜俺はお前しか一生抱かない〜

「ねぇ、私はもう大丈夫だから……悠夜さんとお母さんのことちゃんとハッキリさせたほうがいいんじゃない? 本当はアンタだって気になってるんでしょう?」


 洸夜の腕の中で日和は切なげに顔を覗き込んできた。日和は自分の心配よりも洸夜の事を考えてくれている。


「大丈夫なわけないだろう!」


 まだ少し震えている身体。これのどこが大丈夫なんだ。


「本当に大丈夫だから、私は悠夜さんが言ったこと全く気にしてないわよ。だって、アンタは私が好きなんでしょう?」


 ジッと洸夜を見つめる日和の瞳は洸夜を信じていると強く現れている気がする。


「日和……」


 そっと日和を下ろした。日和の目には力強さが戻っている。自分の惚れた女はどうしてこんなに芯のある力強い女なんだ……自分よりも他人を心配してくれる優しさ。こんな場面なのに愛おしさが湧き上がってくる。
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