イジワルな君の一途で不器用な恋心





「急に誘っちゃってごめんね」

「いえいえ! 暇してたので全然!」



日曜日の午前11時。先月と同じ場所でミワワちゃんと落ち合った。

駅を出て残暑が厳しい青空の下を歩く。



「まだまだ暑いですね〜。琳子先輩は夏休み何してましたか?」

「学校見学と説明会に行ってたよ。ミワワちゃんは確かバイトしてたんだよね? どこ受けたの?」

「遊園地のプール場です」

「おおー、夏っぽい! 仕事終わったあと泳いだりしたの?」

「はい。といっても得意なほうではないので、子供用のプールと流れるプールで浮き輪に乗ってプカプカ浮いてました。他のバイトの子はゴーグル着けて泳いでましたね〜」



久しぶりの会話に花を咲かせる。


9月も休日は進路関係の予定で埋まっているのだけど、今日は空いていたため、ミワワちゃんをカフェデートに誘った。


2学期に入って別々に登下校し始めたから、元気にしてるか気になって。

……というのは、表向きの理由で。


本当の目的は……ミワワちゃんへの指導。


あの返事だと1人では上手くできなさそうだと判断し、春岡さんと協力してアシストすることにしたのだ。
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