イジワルな君の一途で不器用な恋心

カフェに到着し、ガラス張りの窓から中の様子をうかがう。

まだ午前中にも関わらず、日曜日だからか全席埋まっている。


でも今回はカウンター席を確保してもらっているので問題なし。よし、行くか。



「いらっしゃいませ~」



ドアを開けると、春岡さんに挨拶された。

彼女の案内でカウンターへ移動。本日おすすめのエスプレッソとサンドイッチを注文した。



「目黒くんから話聞いたんだけど、お二人とも同じ部活なんですってね」

「はい! 先輩達には入学した時からたくさんお世話になってまして……」



瞳を輝かせて話すミワワちゃん。

春岡さんの顔を見ているようだが、焦点はバックヤードにいる雷夜に合っているのだろう。

先週と同じく、こっちを全く見ようとせず、黙々と作業中。


顔、強ばってるな。前回よりもだいぶ怖いぞ。

あと30分くらいで出番だけど、ちゃんと言えるのかな……。


心配していたら、サンドイッチとエスプレッソが完成。時折春岡さんと談笑しつつ味わった。


30分後──。



「60円のお釣りです。レシートはご利用になられますか?」

「はい。お願いします」
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