初恋を拗らせた幼馴染が婚姻届を持って溺甘淫らに求愛にやって来ました
 けれども……。

「あれ? 」

 三島さんはガッチリと私の腰を抱き締め、離してくれない。

「あ、あの、もう大丈夫ですから…… 」

「いや、まだ震えている。 もう少しこのままで」

 そう言われて、自分の掌を見ると、小刻みに震えていた。

 見かけは細身の三島は、意外にも硬い筋肉がしっかりと付いていて、鍛えられている。

 ここ数年、子育てに奮闘していた私は、当然ながら彼氏なんていなかったし、隆也さんとは、婚約者としての夜の務めがあったとは言え、一方的な性癖を見せられるだけで、私に対しての彼からの性的な接触はなかった。

 逞しい腕と胸に抱き締められ、三島に男を感じて、ドキドキッと心臓が煩くなって来た。
< 32 / 34 >

この作品をシェア

pagetop