イケメンを好きになってはイケません⁈
 行動力が服を着ているような森下くんは、花火の日に話していたように、本当に数々のデートの計画をたててくれた。

 でも、彼はインドネシアとの取引で多忙を極めていたので、実際のところは、お互いの部屋を行き来するのでせいいっぱいだった。

 わたしはそれで、充分満足だったけれど。

 でも……
 あの花火大会の翌日、はじめて彼の部屋を訪れたときは唖然とした。

 なにしろ男の人の部屋に入ること自体、わたしにとっては初めてだったので、ドアフォンを押すまで、かなり緊張していた。
 でも……

「やあ」
「ちょっと、なにこれ!」
 開口一番、わたしが叫んだ言葉はこれ。
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