イケメンを好きになってはイケません⁈
 そして、この惨状を目にしたとたん、わたしのなかの、片付け魔の血が騒ぎだした。
 こんな無法地帯にいるなんて、1分でも耐えられない。

「ちょっと待ってて。10分ぐらいしたらもう一度来るから」

そう言い残し、部屋に戻って、掃除道具一式とマスクとエプロンを用意した。

 重装備で戻ってきたわたしに、森下くんは頭を掻きながら、言い訳を始めた。

「聡子さんが来る前に掃除しなきゃいけないとは思ってたんだけどさ、どっから手をつけていいかわかんなくて」

 はーっと大きなため息をついてから、わたしはハッパをかけた。

「ほら、ゴミ袋にその辺のゴミ、どんどん入れていって。あ、ペットボトルはこっちね」
「はーい」
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