イケメンを好きになってはイケません⁈
 それから約3時間。

 完璧とはいかないまでも、なんとか許せるレベルまで片付け終えた。

「あの状態からここまでになるなんて。やっぱ、聡子さん、神だわ」

 もしかして、このカオスを片付けて欲しくて、わたしと付き合ったの? 
 と、嫌味のひとつも言ってやろうか、と思っていたけど……

 例の必殺キラキラ・スマイルで見つめられたら、もうなんにも言えなくなっちゃう。

 さすがに疲れを感じてソファーに座りこむと、彼も隣にやってきた。

 ぐるっと見回して「おれの部屋じゃないみたい」とかのたまっている。

 いい気なもんだ。
 うーん、でも惚れた弱みで、わたしはつい甘いことを言ってしまう。

「これからもたまに片付けに来るね。あと夕食も作ろうか。あんな食生活続けたら病気になるよ」
「おお、聡子さんの手料理! やった! 食べたい!」

 食べ物といえば、そういえばお腹が空いていたんだった。
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