この政略結婚に、甘い蜜を
「こんなに若いのに人妻じゃん!」

男性に捕らえられてしまった左手には、大切な人がいるという証の指輪が薬指に嵌められている。すると、他の男性たちもその指輪をジッと見つめ始め、「えっ、マジか!」と嬉しそうに下品な笑みを浮かべる。

「人妻とできるとかAVみたいで興奮するわ」

「早く誰かん家に行こうぜ」

「いや、もう夜で人気ないしここでよくね?」

男性たちの会話に、華恋はこれから起こることを想像してゾッとしてしまう。顔は青ざめていき、震える足で何とか逃げようとするものの、すぐに「どこ行くの〜?」と言われて男性に腕を掴まれてしまう。

「は、放してください!誰か助けて!」

腕を振り解こうともがき、大声で助けを呼ぶ。だが一人の女性と大勢の男性では、圧倒的な力の差がある。

「ちょっと黙っててね〜」

華恋の口は男性の大きな手で塞がれ、声を封じられてしまう。そのまま華恋の体は公園のフェンスに押し付けられ、ギラギラと瞳を輝かせた男性たちに囲まれる。
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