この世界で愛した君に永遠の恋をする
私の家は3階まで階段で登らなければならない。
松葉杖で階段を上るのは運動を出来なくなった私にはとても厳しいものだった。海斗に後ろについてもらいながらゆっくりと一段一段上っていく。
『俺奏の家行くの初めてかもな』
『そりゃ私も引っ越して1ヶ月だからね』
『ちょっと楽しみ。部屋綺麗にしてんのか?』
『あ、』
2人が付き合っていた事を考えていたせいで部屋のことをすっかり忘れていた。
元々綺麗好きだから綺麗にしたのだが最近はギプスなのであまり掃除ができていない。
黙り込んでいると家の目の前まで来ていた。
先に上がっていたお母さんが部屋をある程度片付けてくれていたのが救いだ。
そうして私達は部屋に入る。
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