この世界で愛した君に永遠の恋をする
海斗と2人でしばらく
『来週からテスト期間だね』
『俺今回の範囲苦手なとこ多いわー』
『私も国語の文法は自信ない』
なんていかにも中学生らしい会話を交わした。
その日は3時に下校だったので2時間ほど海斗は私の部屋で過ごしていた。
それから下校の早い日は私から海斗を部屋に誘うようになった。理由はただ1つ。海斗と一緒に居たいからだ。だがそんなこと半年前に別れた人間に言えることではない。だから
『海斗とああやって話すの楽しかったから部活早い日は良ければまた家来てね』
とだけ伝えた。私はこの時から海斗をもしかしたら振り向かせられると思っていたのかもしれない。海斗に近づくにつれ苦しみが増えるなんて知らずに私は海斗との距離を縮めていった。
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