この世界で愛した君に永遠の恋をする
変化
私が捻挫をして1ヶ月。海斗は部活終わりも家に来てくれるようになった。私は家で部活もできず課題をするだけだったので海斗が来てくれることがすごく嬉しかった。
『部活お疲れ様。疲れているのにありがとう。』
とまた今日もお礼だけを言う。嬉しいなんて言葉は届けられなかった。
『今日部活で田中が足挫いて大変だったんだよな1年を試合に出すのも結構キツかった』
『そっかあ、田中くん大丈夫なの?』
『ああ、それは平気らしい。念の為に病院行くらしいけど』
私の二の舞は出来れば誰にもなって欲しくない。
この頃から私の心は醜くなっていた。大好きなバレーを出来ないという理由で楽しそうに明るく運動しているみんなが憎かったのだ。もちろん海斗にも遥にもそんなことは言えなかった。
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