この世界で愛した君に永遠の恋をする
海斗と恋人関係になってから私の毎日は何も変わらないのにすごく変わった。学校が明るく見えた。同じ通学路なのにどこか華やかに見えた。
『奏おはよ』
『おはよ今日もお迎えありがとうね』
私たちの会話は相変らすだ。恋人になったからと言って態度を変えたりはしない。
いつも通りクラスの前でばいばいと言葉を交わし今日も一日が始まる。教室に入ると直ぐに、
『なんか二人共距離縮まってない?』
と遥がニヤニヤしながら抱きついてきた。
『そんな事ないよ今まで通りだから』
と私も笑みを隠せないまま返事をする。
『嘘でしょ!もしかして告白されたとか?』
やっぱりこの子は鋭い。私は図星をつかれて慌てていた。
『そ、そ、そんな事ないよ。』
この言葉が余計遥の確信をつかせてしまったのかもしれない。そして授業前、遥に全てを話した。昔から好きだったこと、失恋したこと、捻挫してから距離が縮まったこと、そして昨日から恋人になったこと。遥は最初から最後まで私の目をしっかり見て真剣に聞いてくれていた。
遥かに出会えて良かった。心の底からそう思えた瞬間だった。
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