跡継ぎを宿すため、俺様御曹司と政略夫婦になりました~年上旦那様のとろけるほど甘い溺愛~
リビングとキッチンを見終えると、ほかの部屋も案内してくれた。
「ここは俺の書斎だから立ち入り禁止。それから、こっちは俺の寝室」
重要なものもあるからと、書斎はドアを開けて披露したのみで通り過ぎる。チラリと見えた棚には難しそうな本がたくさん並んでおり、彼の勤勉さがうかがえた。
書斎が立ち入り禁止なら、寝室も同様でかまわない。それなのに、寝室の扉を開けた千秋さんは躊躇なく中に入ってしまった。仕方なく、私もそれに続く。
リビングとは違って、寝室は使っているとひと目でわかる。少し乱れたシーツにそれをリアルに感じると、いろいろと意識して鼓動がわずかに速くなる。
部屋の中央に置かれた大きなベッドは、体つきのしっかりした千秋さんでが使ってもまだまだ十分に余裕がある。このベッドなら、その横にもうひとりぐらい……。
その先を想像しそうになって、慌てて頭を振った。
「なんだ、愛佳。お前もここで一緒に寝起きするか? 夫婦なんだし」
「へ?」
振り払ったばかりの内容を指摘されて、わかりやすくうろたえる。ここで色気たっぷりの視線を向けるなんて反則だ。
「む、無理……」
この家に越してくるので頭がいっぱいで、どこで寝るかなんて考えてもいなかった。呆然とつぶやく私を、千秋さんはくすくすと笑う。
「残念。まあいい。懐いてからここでかわいがるかな」
「なっ」
「ああ、違うか。懐くようにかわいがるのもありだな」
一体なにを仄めかされているのか。
懐くとかなんとか、その意味を解明してはいけない気がして頭から必死で追い払う中、目を細めて私を見ている千秋さんに気づいてドキドキしてくる。
この人は、自分の容姿が異性を惹きつけるとわかっているのだろう。その威力を自覚したうえで、こうして煽ってくるなんて質が悪い。
「ここは俺の書斎だから立ち入り禁止。それから、こっちは俺の寝室」
重要なものもあるからと、書斎はドアを開けて披露したのみで通り過ぎる。チラリと見えた棚には難しそうな本がたくさん並んでおり、彼の勤勉さがうかがえた。
書斎が立ち入り禁止なら、寝室も同様でかまわない。それなのに、寝室の扉を開けた千秋さんは躊躇なく中に入ってしまった。仕方なく、私もそれに続く。
リビングとは違って、寝室は使っているとひと目でわかる。少し乱れたシーツにそれをリアルに感じると、いろいろと意識して鼓動がわずかに速くなる。
部屋の中央に置かれた大きなベッドは、体つきのしっかりした千秋さんでが使ってもまだまだ十分に余裕がある。このベッドなら、その横にもうひとりぐらい……。
その先を想像しそうになって、慌てて頭を振った。
「なんだ、愛佳。お前もここで一緒に寝起きするか? 夫婦なんだし」
「へ?」
振り払ったばかりの内容を指摘されて、わかりやすくうろたえる。ここで色気たっぷりの視線を向けるなんて反則だ。
「む、無理……」
この家に越してくるので頭がいっぱいで、どこで寝るかなんて考えてもいなかった。呆然とつぶやく私を、千秋さんはくすくすと笑う。
「残念。まあいい。懐いてからここでかわいがるかな」
「なっ」
「ああ、違うか。懐くようにかわいがるのもありだな」
一体なにを仄めかされているのか。
懐くとかなんとか、その意味を解明してはいけない気がして頭から必死で追い払う中、目を細めて私を見ている千秋さんに気づいてドキドキしてくる。
この人は、自分の容姿が異性を惹きつけるとわかっているのだろう。その威力を自覚したうえで、こうして煽ってくるなんて質が悪い。