跡継ぎを宿すため、俺様御曹司と政略夫婦になりました~年上旦那様のとろけるほど甘い溺愛~
「わ、私の部屋はどこですか?」
これ以上ここにいてはますます心拍数が上がってしまいそうで、慌てて話を変える。
「時間はあるんだから、案内なんて後回しにしてここでさっき言ってた喧嘩でもしてみようかと思ったんだけどな」
どうやら私と千秋さんとの間には、〝喧嘩〟に対する認識の違いがありそうだ。その定義をわからなくさせる彼の発言に、頬が熱くなる。
「い、いいですから、そんなの」
「ひ孫は、当分先か」とかなんとかつぶやいているが、気づかないふりをして家主より先に廊下に出る。その背後で、千秋さんが笑っているのが聞こえてきたのがやたら悔しい。
「あとは、使ってない部屋がふたつあるから、子どもが生まれてもここで暮らせるな。とりあえず今は、日当たりのよい方を愛佳用にしたぞ。ほら、ここだ」
もちろん、〝子どもが……〟という発言も聞こえないふりを押し通す。
千秋さんの示した扉を開くと、この部屋だけはほかと雰囲気がまったく違った。家具はオフホワイトで、カーテンやシーツなどは淡いオレンジでまとめられた室内は、温かな印象を受ける。部屋の一角には、かわいらしいドレッサーまで用意されていた。まさしく私好みで、自然と浮足立ってしまう。
「素敵」
無意識につぶやくと、半歩後ろに立っていた千秋さんが私の頭にポンと手を乗せた。
「気に入ったか?」
「はい!」
背後を見上げながら、素直に返事をする。
改めて室内を見渡した。
こんな素敵な部屋を用意してもらえるとは思っていなかった。さすが本業は違うと、感動が隠しきれない。
これ以上ここにいてはますます心拍数が上がってしまいそうで、慌てて話を変える。
「時間はあるんだから、案内なんて後回しにしてここでさっき言ってた喧嘩でもしてみようかと思ったんだけどな」
どうやら私と千秋さんとの間には、〝喧嘩〟に対する認識の違いがありそうだ。その定義をわからなくさせる彼の発言に、頬が熱くなる。
「い、いいですから、そんなの」
「ひ孫は、当分先か」とかなんとかつぶやいているが、気づかないふりをして家主より先に廊下に出る。その背後で、千秋さんが笑っているのが聞こえてきたのがやたら悔しい。
「あとは、使ってない部屋がふたつあるから、子どもが生まれてもここで暮らせるな。とりあえず今は、日当たりのよい方を愛佳用にしたぞ。ほら、ここだ」
もちろん、〝子どもが……〟という発言も聞こえないふりを押し通す。
千秋さんの示した扉を開くと、この部屋だけはほかと雰囲気がまったく違った。家具はオフホワイトで、カーテンやシーツなどは淡いオレンジでまとめられた室内は、温かな印象を受ける。部屋の一角には、かわいらしいドレッサーまで用意されていた。まさしく私好みで、自然と浮足立ってしまう。
「素敵」
無意識につぶやくと、半歩後ろに立っていた千秋さんが私の頭にポンと手を乗せた。
「気に入ったか?」
「はい!」
背後を見上げながら、素直に返事をする。
改めて室内を見渡した。
こんな素敵な部屋を用意してもらえるとは思っていなかった。さすが本業は違うと、感動が隠しきれない。