跡継ぎを宿すため、俺様御曹司と政略夫婦になりました~年上旦那様のとろけるほど甘い溺愛~
「じゃあ、ばあさんにそのまま伝えてやれ。この部屋は、あの人が張り切って用意してたからな」
「菊乃さんが?」
千秋さん本人が用意したにはかわいすぎるから、てっきり及川の関連会社に依頼したのかと思った。
「ああ」
私のためにと用意してくれた菊乃さんの気持ちが嬉しい。それから、彼女にここを任せてくれた千秋さんの気遣いも。
私を歓迎してくれているのだと伝わってきて心が温かくなる。
「俺はこのまま部屋で仕事をしてるから、届いた荷物を片付けるといい。食事は今日ぐらいさぼっても許してやるぞ」
さっき自ら作ると宣言したばかりなのに、すでに期待されていなさそうなところがちょっと寂しい。でも、部屋の隅に積まれた段ボールを早いところなんとかしてしまいたいのも事実だ。
「それじゃあ、今日だけは甘えさせてもらいます」
千秋さんは「じゃあな」と私の肩をひとつ叩くと、自分の部屋へ引き返していった。
その晩、千秋さんが注文してくれた夕飯を一緒に食べて、片付けをすべて終わらせると自分に与えられた部屋のベッドに潜り込んだ。
彼の寝室へ行くべきかと迷ったが、一緒に寝るように強要されたわけではいないと自室にとどまった。
それに、私の部屋にベッドが用意されていたぐらいだ。昼間はなにかとからかわれたが、これこそが自室で寝るようにという彼の意思表示なのだろう。
どうやらひ孫云々という話には、まだ猶予がありそうだ。
「菊乃さんが?」
千秋さん本人が用意したにはかわいすぎるから、てっきり及川の関連会社に依頼したのかと思った。
「ああ」
私のためにと用意してくれた菊乃さんの気持ちが嬉しい。それから、彼女にここを任せてくれた千秋さんの気遣いも。
私を歓迎してくれているのだと伝わってきて心が温かくなる。
「俺はこのまま部屋で仕事をしてるから、届いた荷物を片付けるといい。食事は今日ぐらいさぼっても許してやるぞ」
さっき自ら作ると宣言したばかりなのに、すでに期待されていなさそうなところがちょっと寂しい。でも、部屋の隅に積まれた段ボールを早いところなんとかしてしまいたいのも事実だ。
「それじゃあ、今日だけは甘えさせてもらいます」
千秋さんは「じゃあな」と私の肩をひとつ叩くと、自分の部屋へ引き返していった。
その晩、千秋さんが注文してくれた夕飯を一緒に食べて、片付けをすべて終わらせると自分に与えられた部屋のベッドに潜り込んだ。
彼の寝室へ行くべきかと迷ったが、一緒に寝るように強要されたわけではいないと自室にとどまった。
それに、私の部屋にベッドが用意されていたぐらいだ。昼間はなにかとからかわれたが、これこそが自室で寝るようにという彼の意思表示なのだろう。
どうやらひ孫云々という話には、まだ猶予がありそうだ。