跡継ぎを宿すため、俺様御曹司と政略夫婦になりました~年上旦那様のとろけるほど甘い溺愛~
「そうか。じゃあ、そろそろ起きるか」

時計に目をやると、いつもの起床時間を少し過ぎたところだった。
慌てて体を起こしたが、下腹にズキリと鈍い痛みが走って顔をしかめる。すかさず回された大きな手が服越しに添えられて、体が硬直する。

「やっぱり痛むか?」

恥ずかしいのに彼の温かい手はとにかく心地よくて、強張っていた体から力が抜けていく。ゆっくり動けば大丈夫そうだと伝えると、千秋さんはやっと私を解放した。

ひとつの宣言とともに。

「今夜から、寝室は一緒にするから」

「は?」

羞恥を忘れて見上げれば、千秋さんが私の頬を軽くつねる。

「当然だろう」

とんでもない。千秋さんと一緒のベッドだなんて、緊張で寝られない。
いや、昨夜はあのままぐっすり寝入ってしまったわけで……。でもそれは、初めてで疲れてしまってからにすぎない。

あれこれ考えているうちに、あの熱くとろけるような時間が脳裏によみがえり、再び顔に熱が集まってくる。それを見た千秋さんがニヤリとした。

「反論はないな。沈黙は同意と見なす」

昨夜と同じ言葉で言い切ると、さっと口づけをしてベッドを抜け出していった。

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