双子ママになったら、エリート心臓外科医の最愛に包まれました
「ひとつ、俺から柚希に伝えておきたいことがあるんだ」

「なんですか?」

向けられるまなざしはやわらかいが、伝えたい要件とは夕方の女性の件絡みなのでは? と勝手に思い込んで身構えながら話の続きを待つ。

「実は今日、父から連絡が来たんだ」

「お父様から?」

思いもしない話題に動揺を隠せず、視線が定まらない。

「ああ。母の説得もあってうまい方向に話が進みそうだ。近いうちに父に会って今後の話をしてくる」

「私たちの関係を許してくださるということですか?」

「あの口ぶりからするとそういうことだと思う」

「そう、ですか」

嬉しい気持ちもあるが、あれだけ反対していたのに本当に許してもらえたのだろうか。簡単に過去のトラウマは消えなくて疑心暗鬼の状態だ。

それでも子どもたちのためにも事が進展することはいいこと。蒼斗さんが一生懸命に動いてくれているのだから、今はそれを信じて見守るしかない。
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