双子ママになったら、エリート心臓外科医の最愛に包まれました
***

「ふたりとももう寝たのか?」

「はい」

リビングで洗濯物を畳んでいると、お風呂から戻ってきた蒼斗さんがやってきた。

「俺も手伝うよ」

蒼斗さんが隣に座り込んだ。

「大丈夫ですよ。お仕事でお疲れだろうし部屋に先に行っててもらって……」

「ふたりでした方が早いだろ?」

蒼斗さんは変わらず優しい。夕方の光景が頭を過る。蒼斗さんを信じたい気持ちと、真相を確かめたい気持ちで心が揺れる。

「柚希、どうかしたのか?」

「え?」

「ずっと考え込んでいる様子だったから」

「なんでもないです」

普通にしていたつもりだが、勘が鋭い蒼斗さんは気づいていたようだ。それでも私は否定してブンブンと首を横に振った。

「そうなのか。なにかあったら遠慮せずに言ってくれよ」

「はい」

蒼斗さんが優しく私の頭を撫でる。いつもと変わらない蒼斗さんの姿がある。
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