門限やぶりしようよ。

今度

 二人の体液でぬるぬるになっている蜜口に沿わせて、彼の固いものは上下に動いた。まるで何かのウォーミングアップみたいだった。これから始まる何かの。

「はー……やばい。琴音の中、触った感じ絶対気持ち良さそうだったもんな……ガンガン動きそう。俺の理性が持つように祈ってて」

 ぐうっ……と大きな質量をもって、何かが体内に入り込んできた。一度抜けてもう一度。その中の、具合を確かめるように、彼は動いた。

 少しずつ少しずつ慎重に距離を進んだ優は、ある所で止まり体を倒して耳元で甘い声で囁いた。

「琴音、愛してる」

 それは、人生で初めて異性からそう言われた瞬間だった。私がふわっと力を抜いた瞬間、彼は一気に私の体を差し貫いた。

 不意打ちにくうっと変な声を出した私は、涙目で彼を見つめてしまう。

「ごめん。こういうのって一気にいった方が痛くないらしいよ。それに、嘘じゃないから、許して」

 指の届かない奥の方は慣らされていたとは言い難く、じわじわとした疼痛がする。サラッとそんな重要なことを言えてしまう彼にも、すこし腹が立った。

「私たち、今日会ったばかりで……」

「そうだね」
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