門限やぶりしようよ。
 ゆっくりとした抽送は、やがて激しい動きへと変わっていく。優の額には汗が光り、それがいく粒も私の体の上に落ちた。

 肉と肉がぶつかり合い、部屋の中には生々しい音が響いた。やがて、彼は体を震わせて、熱いものを放った。じわりとしたものを体の奥に何かを感じる。

「はーっ……やばい。めちゃくちゃ早い……はーっ……気持ち良すぎてやばい……」

 荒い息を吐いて、一度私の上に倒れてぎゅうっと抱きしめた。息苦しくなった私がみじろぎすると、彼は我に返ったように上半身を起こした。ぬぷっと音がして体から彼のものが抜けたのを感じた。

「は……やばっ……めっちゃ出てる。すご……こんなに違うもんなんだな」

 ごそごそと後処理をしている彼に、体が痺れてしまって動かすことが出来ない私は言った。

「何と違うの?」

 優は明らかにわかるほどの「しまった」という顔をした。そして、仕方なさそうに口を開く。

「んー……ごめん。失言。あー……好きな人とのセックスって、こんなに何もかもが違うんだなって、そう思っただけ……琴音、ごめん。そんな顔しないで。これから絶対にそんなことはないから……さっき、いってないよね?」
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