絶体絶命の転生ライフ、カタブツ騎士団長の溺愛にたじたじです ~追放された子猫は愛妻にジョブチェンジ!?~
「ええ、彼の見解によればそうです。ちなみに、彼の名誉のために言わせていただくと、彼は別段、古の魔法に傾倒した狂信者というわけではありません。公正な目を持った学者です。彼からこれを聞かされた時、私は彼がこんな非科学的な見解を述べたことに驚くと同時に、脳裏にルーナのことが思い浮かびました」
 ヤマネコ社会において、わたしは〝禍〟であり、よくない存在だった。だけど、まさか人間社会でも疎まれる存在だったなんて……うぅううっっ。
 わたしは非情すぎる神様の仕打ちに心でおいおいと泣きながら、レリウスさまのお膝から降りようと立ち上がった。
 ……だって、魔物に乗っかられてたら、誰だって嫌でしょう? ぅううっっ。。。
 ところが床に飛び降りる直前で、レリウスさまがわたしの胴体をワシッと掴んで持ち上げた。
 ん?
「はははっ! その見解はいいな! こんなにかわいい魔物なら大歓迎だ! なぁ、ルーナ?」
 えっ? 大歓迎してくれちゃの?
 レリウスさまは自分の頬にわたしの額のあたりを寄せ、白い歯をこぼしながら頬ずりする。
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