絶体絶命の転生ライフ、カタブツ騎士団長の溺愛にたじたじです ~追放された子猫は愛妻にジョブチェンジ!?~
 ……えぇっと。それじゃあ、やたらとでっかいこの人はだあれ?
 人違いを確信したわたしは、おっかなびっくりで見上げた。
 ……あ、吸い込まれそうなブルーの瞳。すごく綺麗……!
 目が合ったのは、年齢が二十代後半くらい。短く整えられた濃茶の髪に、やや粗削りだけど彫りの深い整った相貌の、熊みたいに大きな男の人だった。
 男性はその巨体もさることながら、射貫くような鋭い眼光が見る者に威圧感を与えていた。
 ……でも、わたしは好きだなぁ。わたしを嘲笑するヤマネコたちの意地悪な目つきよりずっといい。
 青い目をしたマッチョのお兄さん――うぅーんと、長いから次からは青マッチョさんでいっか――を見つめたまま、わたしの頬が無意識にへにゃりと緩んだ。
「ふむ。お前はこうして俺に触られても平然としているんだな。チビのくせになかなか肝の据わったネコだな」
 青マッチョさんがポツリとこぼした『チビ』の一語に、緩んでいた頬がぷぅっと膨れた。
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