絶体絶命の転生ライフ、カタブツ騎士団長の溺愛にたじたじです ~追放された子猫は愛妻にジョブチェンジ!?~
俺が短く伝えた礼に、ユーグは無言のままヤレヤレといった様子でひとつ肩をすくめて答え、そのままなにごともなかったかのように再び手もとの書類に目線を落とした。
小うるさいところもあるが、なんだかんだで痒いところに手が届く頼れる副官なのである。
着替えを済ませて戻った俺は、いつも通り午前の職務を開始した。
以前ユーグが『騎士団長というのは管理職』と言っていたが、まさにその通りで、俺が目を通し、裁可すべき書類は膨大だった。昼近くまでかかり、やっとうず高く積み上がった書類に終わりが見え始めた。
「……よし、これで最後だな」
最後の一枚にサインをし、パサリと処理済みの束の上にのせる。
俺がグッと伸びをして凝り固まった肩を回していたら、ユーグが自分の席を立ち俺のもとへやって来た。
「お疲れさまです。こちらの処理済みの書類をいただいていきます。……ところでレリウス様、あれからルーナにおかしな点はありませんか?」
ユーグは俺の机から書類を取り上げながら、こんなふうに尋ねてきた。
小うるさいところもあるが、なんだかんだで痒いところに手が届く頼れる副官なのである。
着替えを済ませて戻った俺は、いつも通り午前の職務を開始した。
以前ユーグが『騎士団長というのは管理職』と言っていたが、まさにその通りで、俺が目を通し、裁可すべき書類は膨大だった。昼近くまでかかり、やっとうず高く積み上がった書類に終わりが見え始めた。
「……よし、これで最後だな」
最後の一枚にサインをし、パサリと処理済みの束の上にのせる。
俺がグッと伸びをして凝り固まった肩を回していたら、ユーグが自分の席を立ち俺のもとへやって来た。
「お疲れさまです。こちらの処理済みの書類をいただいていきます。……ところでレリウス様、あれからルーナにおかしな点はありませんか?」
ユーグは俺の机から書類を取り上げながら、こんなふうに尋ねてきた。