絶体絶命の転生ライフ、カタブツ騎士団長の溺愛にたじたじです ~追放された子猫は愛妻にジョブチェンジ!?~
「ふむ。……まぁ、あれだ。お前の存在にはいつも助けられている。今後も、引き続き踏みとどまってくれたら有り難い」
 レリウスさまがちょっと早口で告げたら、ユーグさんは苦笑いで応え、静かに席に着いた。
 わたしも高椅子にのっかって穴からひょこっと顔を出し、食べる準備は万端だ。
「よし、温かい内に食おう」
 初っ端にひと悶着あったものの、レリウスさまのナイスな取り成しで無事に一件落着し、昼餐が始まった。
《みゃーっ(いっただきまーす!)》
 わたしは気を取り直し、超豪華お昼ご飯に噛り付いた。もちろん、初めは前菜のサラダから!
 本音を言えば、真っ先にお肉にいきたいところだけど、野菜でワンクッションおいてからメインにいくのが月乃の時からの習慣だった。
 はぐはぐとサラダを頬張るわたしを、レリウスさまは優しい目で、ユーグさんは少し胡乱げな目で見つめていた。
《みゃあ~っ(はわぁ~、お肉うんま~っ♪ やわらかくって、とろけちゃう~)》
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