愛しき人
(いない・・・?! )

(何で?!!)


僕の心拍数がどんどんあがり
ドクッドクッ・・・

走ってるからなのか
彼女のことを考えてるからなのか
何が何だかわからなかった。


傘は持ってでたものの
気づけば全身びしょぬれで・・・



通り過ぎる人が
僕のことを見ている・・・。



(何やってるんだろう・・・

 何がちがったのか・・・



 僕の勘違いか・・・?

 タクシーで帰ったのかも?)


『あっ!携帯・・・!!』
ポケットをあわてて弄る。
(店に・・忘れてるし・・・ハァ・・)
多分声にでていたのだろう。

通りすがりの傘をさしたおっさんが、
一瞬ビクッとなってこっちを見て、
そのまま歩き去って行ったから・・・


ハァ~とため息をつき、
そこにあった電柱に背中をつけてみる。


ふっと浮かんだ。。。



< 123 / 201 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop