一途な部長は鈍感部下を溺愛中
つまるところ終電を逃し続けているのは私の方で、この休みの殆どを部長の家で過ごしている。そんな中で、二度目もぱくりと頂かれてしまったのだ。
「明日は初詣でも行くか」
ぼんやりと年末の特番を眺めていると、頭上からそんな声が降った。
私は今日も今日とて部長の家で一日を過ごしていて、炬燵に包まる私を、部長が後ろから抱っこするように抱きしめている。
家にいる間中、部長は私にくっつきたがった。
私を膝に乗せたり、こうやって後ろから抱きしめたり。最初は恥ずかしいし抵抗していたけど、これも甘えた瞳を少し悲しげに潤ませられると、もう駄目だった。
今では心を無にして受け入れる術を身に付け、自衛している。
「そうですね、おみくじ引きたいです」
「いいな」
同意すれば、無邪気に笑う。
その子供のような笑顔が可愛らしくて、尊くて、私は彼を甘やかすのを止められないのだ。
初詣、あったかい格好で行かなきゃな、カイロあったかな……早速馳せていた思考は、お腹のあたりをまさぐる不埒な手の動きに邪魔された。