一途な部長は鈍感部下を溺愛中




横山くんにも色々と心配かけちゃって申し訳なかったな。


でも、部長と話して意思は固まった。やっぱり、私もここに居たいし、異動の選択肢は無しにしよう。


その代わり、部長に迷惑を掛けないように、ここに居られるように──きちんと、この恋心を消さなければ。


タイムリミットは一ヶ月。

私はこの日、彼への想いを殺すことを強く決意した。





一ヶ月、と言ったのは、なにも一ヶ月でこの想いが消える根拠も自信もあったわけではなく、何となくの数字だった。


二週間じゃ足りないし、本当は半年とか一年とか欲しいくらいだったけど、それは多分長すぎる。理由も言えないのに、一年くらいまた挙動不審になると思いますけどよろしくお願いします、とはさすがに言えなかった。


だからまあ、キリがいいからとりあえず一ヶ月。どうしてもダメなら、もう少し挙動不審期間を下さいと部長に延長願いを出すつもりだった。……それも変な話だけども。


今回は、恋心を隠すのでは無い。殺すのだ。



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