一途な部長は鈍感部下を溺愛中
胸が震えて、部長からの熱に当てられたように体が熱くなる。
「私も……す、好き、です。なので、知られたら、嫌われてしまうと思って……ご迷惑が、かかると思って……」
「それで様子がおかしかったのか……」
ため息を吐き出すように呟いた部長に頷いた。
「どうにか、部長を好きな気持ちを忘れようと思ったんです。それが出来なかったら、気づかれてしまう前に離れようと……」
ぽつり、ぽつり。
こぼれ落ちるままに話していれば、触れていた部長の手が離れていく。
失った温もりに釣られるように顔を上げると同時、両手を広げた部長が、そのまま包み込むように私を抱きしめた。
「……正直、今かなり浮かれてるんだが」
私の首筋あたりに顔を埋めた部長がぼそりと呟く。吐息が擽ったくて、僅かに肩が跳ねた。
「忘れるとか、離れるとか、もうそんな悲しいことは言わないでくれ。……君のその気持ちが、俺にとってはなによりも大切で、求めていた唯一なんだ」
頼む、と懇願した部長の唇が首筋を掠める。そこが限界だった。