2/3片思い
『もし、よかったらそのチケットで見てきてくれてもいいんだけど、やっぱり一人じゃ行きにくいよね。本当にごめん。』
松川くんは、本当にすまなさそうな声で言った。
うん。
しょうがないよ。
しょうがない。
「いいよ。気にしないで。だって用事ができたならしょうがないもん。」
気持ちとは裏腹に、良い子ぶった事言った。
本当は、
「どうしてよ!すごく楽しみにしてたのに!」
って言ってやりたかったのに。
『じゃ、また。コンサートどんなだったか、聞かせてな。』
「うん、じゃ。」
松川くんの携帯が切れた。
しばらくその場から動けない。
ものすごい喪失感。
そして絶望感。
「ふられてやんの。」
後ろでタイスケがニヤリと笑って立っていた。
もう少しで涙が出そうだったけど、タイスケの顔見たら涙もひいていく。
「ふん。やむを得ない用事が入ってしょうがないのよ。そんなことは誰にだってあるわ。」
誰にだってあるけど。
でも、今日に限っては、どんなことがあっても、あってほしくなかったんだ。
「お前、顔ひきつってんぞ。相当参ってるな。」
タイスケは少しだけ優しい目をして言った。
「ふん。」
「じゃ、約束通り、俺と一緒にコンサート行こうぜ。決まり!」
タイスケはガハハと笑いながら私の腕を掴んで大通りへ引っ張っていった。
松川くんは、本当にすまなさそうな声で言った。
うん。
しょうがないよ。
しょうがない。
「いいよ。気にしないで。だって用事ができたならしょうがないもん。」
気持ちとは裏腹に、良い子ぶった事言った。
本当は、
「どうしてよ!すごく楽しみにしてたのに!」
って言ってやりたかったのに。
『じゃ、また。コンサートどんなだったか、聞かせてな。』
「うん、じゃ。」
松川くんの携帯が切れた。
しばらくその場から動けない。
ものすごい喪失感。
そして絶望感。
「ふられてやんの。」
後ろでタイスケがニヤリと笑って立っていた。
もう少しで涙が出そうだったけど、タイスケの顔見たら涙もひいていく。
「ふん。やむを得ない用事が入ってしょうがないのよ。そんなことは誰にだってあるわ。」
誰にだってあるけど。
でも、今日に限っては、どんなことがあっても、あってほしくなかったんだ。
「お前、顔ひきつってんぞ。相当参ってるな。」
タイスケは少しだけ優しい目をして言った。
「ふん。」
「じゃ、約束通り、俺と一緒にコンサート行こうぜ。決まり!」
タイスケはガハハと笑いながら私の腕を掴んで大通りへ引っ張っていった。