ママの手料理 Ⅱ
振り返った俺の目に映るのは、目を左右に動かしながら言葉を紡ぐ少女の姿。
無くした記憶を取り戻そうと必死になって、最終的に思い出したのは。
「大也さんがあの事を私に話してくれたのって、昨日が初めてじゃないですよね?…私あの後、大也さんの味方になりたいって、思って…」
“怪物”の味方になりたいという、昔自分自身に誓った強い決意。
「味方…?」
「…もし、本当に大也さんが私に昨日と同じ事を言ったことがあるなら、その時の私もそう考えたんじゃないかなと思って……。昨日は嫌な反応しちゃってごめんなさい。今も、図々しい態度でごめんなさい」
予想もしていなかった言葉に口を半開きにしたまま固まってしまった俺に、彼女は謝ってくる。
そんなの全然嫌じゃない。
むしろ今、死ぬ程嬉しい。
昨夜、仁と琥珀が言っていた事は本当だった。
彼女は、こんな出来損ないの俺の事をまた理解しようとしてくれている。
「…謝んないで」
自分の目頭が熱くなってくるのを誤魔化すように、俺はまた笑って彼女に近づいた。
「紫苑ちゃん、記憶なくなっても紫苑ちゃんのままだね。凄い優しくて、純粋で強くて……嬉しい。ありがとね」
お礼を言いながら頭を撫でると、紫苑ちゃんははにかんでされるがままで。
無くした記憶を取り戻そうと必死になって、最終的に思い出したのは。
「大也さんがあの事を私に話してくれたのって、昨日が初めてじゃないですよね?…私あの後、大也さんの味方になりたいって、思って…」
“怪物”の味方になりたいという、昔自分自身に誓った強い決意。
「味方…?」
「…もし、本当に大也さんが私に昨日と同じ事を言ったことがあるなら、その時の私もそう考えたんじゃないかなと思って……。昨日は嫌な反応しちゃってごめんなさい。今も、図々しい態度でごめんなさい」
予想もしていなかった言葉に口を半開きにしたまま固まってしまった俺に、彼女は謝ってくる。
そんなの全然嫌じゃない。
むしろ今、死ぬ程嬉しい。
昨夜、仁と琥珀が言っていた事は本当だった。
彼女は、こんな出来損ないの俺の事をまた理解しようとしてくれている。
「…謝んないで」
自分の目頭が熱くなってくるのを誤魔化すように、俺はまた笑って彼女に近づいた。
「紫苑ちゃん、記憶なくなっても紫苑ちゃんのままだね。凄い優しくて、純粋で強くて……嬉しい。ありがとね」
お礼を言いながら頭を撫でると、紫苑ちゃんははにかんでされるがままで。