ママの手料理 Ⅱ
確かに、紫苑ちゃんの記憶は辛くて悲しいものが多いかもしれない。
でも、俺達が必ず全部受け止めるから。
俺達は今の紫苑ちゃんも好きだけど、それ以上に今までの彼女も好きなんだ。
約束する、俺は君の黒い部分も余すことなく抱き締める。
絶対に大丈夫だから、俺を信じて。
「紫苑ちゃんは、自分の部屋のクローゼットに隠れるのはどう?あそこなら絶対に見つからないよ!」
そう、紫苑ちゃんは見つからなかった。
息を殺して、余りの恐怖に耐えきれずに気を失って。
「クローゼット?」
俺に問い返す彼女は、誰が見ても分かる程狼狽えていた。
「うん!此処だよ」
俺は颯爽と彼女の部屋に入り、おもむろにクローゼットを開ける。
ハンガーに沢山の服が掛かっている中、俺は手で人が潜り込めそうな隙間を作った。
「入って、紫苑ちゃん。…皆死んじゃったのに1人だけ見つからなかった、あの時みたいに」
「死んだ…?や、誰が…?」
開け放たれたクローゼットを目の前にして、彼女は震えながらそう声を上げた。
その言葉は誰かに向けたものではなく、ただ彼女の周りをゆっくりと漂う。
「誰が死んだと思う?押し入れに隠れた子も、ベランダに隠れた子も死んじゃったよ」
最大限まで、心を鬼に。
でも、俺達が必ず全部受け止めるから。
俺達は今の紫苑ちゃんも好きだけど、それ以上に今までの彼女も好きなんだ。
約束する、俺は君の黒い部分も余すことなく抱き締める。
絶対に大丈夫だから、俺を信じて。
「紫苑ちゃんは、自分の部屋のクローゼットに隠れるのはどう?あそこなら絶対に見つからないよ!」
そう、紫苑ちゃんは見つからなかった。
息を殺して、余りの恐怖に耐えきれずに気を失って。
「クローゼット?」
俺に問い返す彼女は、誰が見ても分かる程狼狽えていた。
「うん!此処だよ」
俺は颯爽と彼女の部屋に入り、おもむろにクローゼットを開ける。
ハンガーに沢山の服が掛かっている中、俺は手で人が潜り込めそうな隙間を作った。
「入って、紫苑ちゃん。…皆死んじゃったのに1人だけ見つからなかった、あの時みたいに」
「死んだ…?や、誰が…?」
開け放たれたクローゼットを目の前にして、彼女は震えながらそう声を上げた。
その言葉は誰かに向けたものではなく、ただ彼女の周りをゆっくりと漂う。
「誰が死んだと思う?押し入れに隠れた子も、ベランダに隠れた子も死んじゃったよ」
最大限まで、心を鬼に。