LOVEBAD~ヤクザの息子の副社長と最低最悪の身籠り婚~
朝、目が覚めて。


やはり昨日は、永倉副社長は帰って来なかったのか、と思う。


昨夜、夜中の三時くらい迄は起きてリビングで待っていたけど。


眠気に負けて、そのままリビングのソファーで眠ってしまった。


会社ヘ行く支度をしていると、
玄関の扉が開く音がして、暫くしてリビングにスーツケースを持った永倉副社長が現れた。


「あれ、まだ会社に行ってなかったの?」


そう普通に訊かれて、なんだか腹立つ気持ちが爆発して、
逆に冷静になった。



「はい。
このマンション会社から近いので、後もう少しゆっくりしてても間に合うので」


「そう。
俺も着替えて、さっさと出よう」


そう言う永倉副社長は、既にスーツを着ているのに、着替えるって。


そういう事か、と思う。


朝帰りで、昨日のスーツでは出勤出来ないって事か。


"ーーまあ、嫌だと思ったら、俺帰らないからーー"


夕べは帰って来たくなかったんだ。


それも、初日からって。


永倉副社長は、スマホをダイニングテーブルに置くと、この人専用の部屋である寝室にスーツケースを持って入って行った。


私もさっさと出ようと思うけど、
ダイニングテーブルの上の永倉副社長のスマホが震えて、思わずそちらに目を向けた。



そのポップは、LINEの通知。


その相手は、成瀬遥。


なるせはるか…明らかに女性だと思われる名前で、動揺してしまう。


【夕べはケーキ迄ありがとう。子供達も三咲が来て喜んで】


と、その先の文章は途切れて見えなかったけど。


永倉副社長は、夕べはこの成瀬遥さんという女性の所に泊まって。


この文章を見る感じ、子持ち?


"ーーみー君、お色気たっぷりの人妻とかけっこう好きだからーー"


人妻じゃなくて…、シングルマザーっぽいけど…。


成瀬遥さんは、永倉副社長が好きなお色気たっぷりの女性なのだろうか?


なんだか、妬いているのか分からないけど、無性に腹が立って。


「永倉副社長のバカ!!」


そう叫んで、マンションの部屋から出た。

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