LOVEBAD~ヤクザの息子の副社長と最低最悪の身籠り婚~
◇
「初夜はどうだった?」
朝一、社長室へと呼ばれて、
岡崎社長は早速そう訊いて来る。
「どうって…。
夕べ、永倉副社長は帰って来ませんでしたよ?
親しくしているシングルマザーの所で、熱い夜を過ごしたみたいで。
朝、少し帰って来ましたけど…」
なんだか、話していたら涙が浮かんで来る。
ポタリ、と執務机に私の涙が落ちる。
とても悔しい。
子供が出来たから結婚したのだとしても、
こんな風に早速浮気されて、馬鹿にされているみたいで。
「文乃ちゃん、泣かないで。
それに、みー君がシングルマザーとって、一体何?!」
岡崎社長は執務机の椅子から立ち上がり、私の背後に回り、慰めるように背中をさすってくれる。
「その女性の子供も永倉副社長に懐いてるみたいですし…。
ケーキ迄買って行って…。
本当は、私じゃなくて、その人と結婚したかったんじゃないんですか?」
そう口にしたら、それが真実のような気がして。
さらに、泣けて来る。
そして、泣いたらつわりなのか、凄く気持ち悪くなって来た。
「ダメ。凄い吐きそうで気持ち悪い…」
「分かったから、文乃ちゃんもう泣かないで、そして、吐かないで!
もう今日は帰ってゆっくりと休んで。
半休扱いにしておくから」
その言葉に甘えて、私はそのまま永倉副社長のマンションへと、帰った。