裸足のシンデレラは御曹司を待っている
22
早めの夕食を終えて、別邸に戻った頃は、薄闇に今にも切れそうなほど細くなった三日月が浮いていた。
真哉は早速、買ってもらったゲームの箱を開け、可愛いキャラクターをゲットし始めてゲームに夢中になっている。
その様子を嬉しそうに眺めている直哉に声を掛けた。
「城間のおばあちゃんちに行って、報告してくるね。スマホ持っていくから何かあったら連絡してね」
城間別邸の敷地から出て暗くなった砂利道を歩き、城間のおばあの家に向かう。
玄関の照明が仄かに灯る、おばあの家の前に着く。引き戸に手をかけ、一瞬ためらった。左手にはまった指輪を見て大きく息を吸い込んだ。
気合を入れ、ガラガラと引き戸を開ける。
「おばあ、陽太、いる?」
「遥香、どうした?」
陽太が訝し気に私の様子を伺う。
「陽太、玄関ふさいでねーんで、上がってもらいなさい」
おばあが陽太の後ろからひょっこり顔をだし、笑顔で招き入れえてくれた。
おばあが台所に入ってお茶を入れてくれている。いつも夕飯を食べる8畳の畳敷きの部屋、卓袱台を挟んで陽太と向かい合わせに座ると緊張してくる。陽太は不機嫌な様子で口を開いた。
「シンは?」
「……柏木さんと遊んでいる」
私の言葉を聞いて、はぁーっと深く息を吐いた。
台所からおばあが戻ってきて、卓袱台の上にコトリとお茶が出される。
「ありがとう、おばあ」
「遥香ちゃん、なんぬ話があるんさ」
真哉は早速、買ってもらったゲームの箱を開け、可愛いキャラクターをゲットし始めてゲームに夢中になっている。
その様子を嬉しそうに眺めている直哉に声を掛けた。
「城間のおばあちゃんちに行って、報告してくるね。スマホ持っていくから何かあったら連絡してね」
城間別邸の敷地から出て暗くなった砂利道を歩き、城間のおばあの家に向かう。
玄関の照明が仄かに灯る、おばあの家の前に着く。引き戸に手をかけ、一瞬ためらった。左手にはまった指輪を見て大きく息を吸い込んだ。
気合を入れ、ガラガラと引き戸を開ける。
「おばあ、陽太、いる?」
「遥香、どうした?」
陽太が訝し気に私の様子を伺う。
「陽太、玄関ふさいでねーんで、上がってもらいなさい」
おばあが陽太の後ろからひょっこり顔をだし、笑顔で招き入れえてくれた。
おばあが台所に入ってお茶を入れてくれている。いつも夕飯を食べる8畳の畳敷きの部屋、卓袱台を挟んで陽太と向かい合わせに座ると緊張してくる。陽太は不機嫌な様子で口を開いた。
「シンは?」
「……柏木さんと遊んでいる」
私の言葉を聞いて、はぁーっと深く息を吐いた。
台所からおばあが戻ってきて、卓袱台の上にコトリとお茶が出される。
「ありがとう、おばあ」
「遥香ちゃん、なんぬ話があるんさ」