仕方なく結婚したはずなのに貴方を愛してしまったので離婚しようと思います。
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真っ暗な底に落ちたかのように夢も見ずに久しぶりにぐっすり眠れたような気がする。重たい瞼をゆっくりあけると見慣れない天井に身体がズーンと重く、なんだか怠い。
「現実なのよね……」
横を見ても既にモノ抜け殻。隣に玲司はいなかった。
「はぁ、なんか疲れた……」
ぐっすり眠れたけど身体は、心は完全キャパオーバーで朝なのに既に疲れ果てている。
昨日そのまま寝てしまったから裸なことを思い出し服を着ようとまわりを見渡したらご丁寧に穂乃果のパジャマと下着が畳まれていた。
(もしかして玲司さんが畳んでくれたのかしら)
もしかしなくてもきっとそうだろう。穂乃果は綺麗に畳まれたパジャマをもう一度来直した。