仕方なく結婚したはずなのに貴方を愛してしまったので離婚しようと思います。

5、ステンドグラスと何も無い部屋

 大きな窓から明るい朝日が差し込む広いリビング。ん〜っと腕を伸ばし背筋を伸ばして気合を入れ、冷蔵庫の中身を拝借させてもらう。引っ越してきた初日はドリンクばっかりだった冷蔵庫の中も今日は一通りの食材が入っていた。卵とベーコンでハムエッグを、バターロールがあったのでそれをトースターで軽く焼く。
 コーヒーメーカーが置いてあり淹れてあげたいと思ったが残念ながら豆から挽くようなコーヒーメーカーとはご縁の無かった穂乃果は使い方を知らないので断念した。


「お、起こしにくのは悪いわよね」


 一緒に寝ようと言われていたがすぐに穂乃果が熱を出したた為、玲司は自室で眠っている。まだ起きてこない玲司を起こしに行こうか悩んだが、悩んだ末やめた。もしかしたら今日は仕事が休みでゆっくりしているのかも知れない。


「結局二日も寝込んじゃったのよね」


 この大きな家に引っ越してきた矢先、すぐに熱をだして結局二日も寝込んでしまった。三食きっちり手料理を玲司は薬と一緒に運んできてくれ穂乃果を献身的に介抱してくれていたのだ。あまりにも家にいるものだから会社に行かなくて大丈夫なのか心配になり「会社には行っているんですか?」と聞いたら「病人の君が心配する必要はないよ」と言われてしまい、少し疎外感を感じてしまったが結局穂乃果はこの二日間玲司の手厚い看病のお陰で体調は全回復を成し遂げた。


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