翠も甘いも噛み分けて
「で、そろそろ本題に入るんだけど……昨日言ってた訳ありって、一体なんだ?」
唐突に本題に触れる幸成に翠は思わずコーヒーを吹き出しそうになった。世間話や思い出話で花が咲いて、そのことはすっかり忘れているものだと思っていただけに、不意打ちの発言だ。翠が落ち着くまで幸成は辛抱強く待っていた。これを聞くまでは帰さないと言わんばかりの目力に、翠は根負けしてしまう。
「しょうもない理由なんだけど……言わなきゃ、ダメ……?」
「うん。場合によっては協力するって言っただろう? ……男絡み?」
幸成がコーヒーカップをテーブルの上に置くと、身を乗り出して翠の言葉を待つ。翠も、幸成に釣られてコーヒーカップをテーブルの上に戻すと、咳ばらいを一つして、言葉を選ぶように口を開いた。
「あのね……」
翠は感情的にならないように頭の中でゆっくりと整理しながら、幸成にことの顛末を語ると、それを黙って聞いていた。
「スイはその先輩とやらのことを好きなのか?」
唐突に本題に触れる幸成に翠は思わずコーヒーを吹き出しそうになった。世間話や思い出話で花が咲いて、そのことはすっかり忘れているものだと思っていただけに、不意打ちの発言だ。翠が落ち着くまで幸成は辛抱強く待っていた。これを聞くまでは帰さないと言わんばかりの目力に、翠は根負けしてしまう。
「しょうもない理由なんだけど……言わなきゃ、ダメ……?」
「うん。場合によっては協力するって言っただろう? ……男絡み?」
幸成がコーヒーカップをテーブルの上に置くと、身を乗り出して翠の言葉を待つ。翠も、幸成に釣られてコーヒーカップをテーブルの上に戻すと、咳ばらいを一つして、言葉を選ぶように口を開いた。
「あのね……」
翠は感情的にならないように頭の中でゆっくりと整理しながら、幸成にことの顛末を語ると、それを黙って聞いていた。
「スイはその先輩とやらのことを好きなのか?」