天才脳外科医はママになった政略妻に2度目の愛を誓う
啓介さん……。
元気でいるのかな。
月に一度のメッセージを送り、返信があるとホッとする。
このやりとりはいつまで続くんだろう。
乃愛が成人するまで続くのかな。
その頃私たちはどうなっているんだろう。
つらつら思いを巡らせながら、お客様を見送った。
扉を閉じると母が溜め息をつく。
「島津の家って思ったよりずっと複雑で面倒くさいわ。よかったわね莉子。離婚してなければ巻き込まれて大変だったわよ」
私は母に苦笑を返した。
「まあ、でも啓介さんにはお世話になったから、あまり悪くは言いたくないわね」
「そうよお母さん」
母の優しい微笑みに、ありがとうと心で返す。啓介さんを責めないでくれて本当にありがとう。
経営に素人の母と私でなんとかやっていけているのは、啓介さんのおかげだと、母もよくわかっている。
私たちは啓介さんが引いたレールを進んでいるだけ。
たった一年やそこらで、ここまでにしてくれた彼の苦労を思うとき、私は胸が痛くなる。
特に父が亡くなってからは大変だったと思う。
私も母も病院は彼に任せきり。というよりも彼に乗っ取られたくらいの気持ちでいたから、なにもしようとしなかった。
元気でいるのかな。
月に一度のメッセージを送り、返信があるとホッとする。
このやりとりはいつまで続くんだろう。
乃愛が成人するまで続くのかな。
その頃私たちはどうなっているんだろう。
つらつら思いを巡らせながら、お客様を見送った。
扉を閉じると母が溜め息をつく。
「島津の家って思ったよりずっと複雑で面倒くさいわ。よかったわね莉子。離婚してなければ巻き込まれて大変だったわよ」
私は母に苦笑を返した。
「まあ、でも啓介さんにはお世話になったから、あまり悪くは言いたくないわね」
「そうよお母さん」
母の優しい微笑みに、ありがとうと心で返す。啓介さんを責めないでくれて本当にありがとう。
経営に素人の母と私でなんとかやっていけているのは、啓介さんのおかげだと、母もよくわかっている。
私たちは啓介さんが引いたレールを進んでいるだけ。
たった一年やそこらで、ここまでにしてくれた彼の苦労を思うとき、私は胸が痛くなる。
特に父が亡くなってからは大変だったと思う。
私も母も病院は彼に任せきり。というよりも彼に乗っ取られたくらいの気持ちでいたから、なにもしようとしなかった。