天才脳外科医はママになった政略妻に2度目の愛を誓う
***
お見合いか……。
啓介さんとのお見合いは、なにしろ初めてだから緊張したな。前もって写真で見ていたとはいえ、実物は予想以上に素敵で仰天したんだよね。
啓介さん着物で現れるんだもん。
懐かしいワンシーンを思い出し、自販機の前に立った。
どれどれ、たまには炭酸の利いたジュースにしようかな。
「山上副理事長、お見合いするんですって?」
ギョッとして、自販機のボタンを押す手が止まる。振り返ると真知子先生がいた。
誰にも言っていないのに、なぜ知っているのかはなはだ疑問だが、隠しても仕方がない。
「よくご存じですね」
気を取り直してボタンを押した。
ガラガラと音を立てて落ちたペットボトルを取る。よく冷えたレモン風味の炭酸水だ。
「まあでも、試しにお会いしてみるだけですよ」
苦笑混じりに答えると、真知子先生はくすっと笑う。
「相手が私の知り合いなんですよ。会うだけなんて彼、ガッカリだろうな」
なるほど、そういう理由で知っているなら納得だ。
「そうでしたか。大丈夫、真面目な気持ちでお会いします」
笑ってごまかしたが、今週末私はお見合いする。
懇親会の帰りのタクシーで密かにお見合いしようと思ったのを、まるで神様が聞いていたかのように縁談が舞い込んだのだ。
お見合いか……。
啓介さんとのお見合いは、なにしろ初めてだから緊張したな。前もって写真で見ていたとはいえ、実物は予想以上に素敵で仰天したんだよね。
啓介さん着物で現れるんだもん。
懐かしいワンシーンを思い出し、自販機の前に立った。
どれどれ、たまには炭酸の利いたジュースにしようかな。
「山上副理事長、お見合いするんですって?」
ギョッとして、自販機のボタンを押す手が止まる。振り返ると真知子先生がいた。
誰にも言っていないのに、なぜ知っているのかはなはだ疑問だが、隠しても仕方がない。
「よくご存じですね」
気を取り直してボタンを押した。
ガラガラと音を立てて落ちたペットボトルを取る。よく冷えたレモン風味の炭酸水だ。
「まあでも、試しにお会いしてみるだけですよ」
苦笑混じりに答えると、真知子先生はくすっと笑う。
「相手が私の知り合いなんですよ。会うだけなんて彼、ガッカリだろうな」
なるほど、そういう理由で知っているなら納得だ。
「そうでしたか。大丈夫、真面目な気持ちでお会いします」
笑ってごまかしたが、今週末私はお見合いする。
懇親会の帰りのタクシーで密かにお見合いしようと思ったのを、まるで神様が聞いていたかのように縁談が舞い込んだのだ。